土壌診断 その1

greenwise

2008年02月20日 13:00

[なべさんの徒然日記 04]

今日は、土壌診断のPH(ぺーハー)について話をしたいと思います。
今の時期、畑は冬野菜の収穫もほぼ終わり何も無い状態です。
こんな時行うのが、土壌の診断です。
秋野菜、冬野菜と沢山の野菜を育ててくれた畑の健康診断と言ったところでしょう。
PHとは、中学校の頃の理科の授業を思い出していただければ良いのですが、
酸性、アルカリ性の話なんです。
畑も沢山の野菜を育てると少々疲れが出てくるのでしょうね。
酸性に傾いたりアルカリ性に傾いたりします。
与える肥料や降る雨の量等によって微妙に変わりますが、
化学肥料を使い続けたり、雨が多い年など酸性になりがちです。
日本では、アルカリ性になる事はほとんどありませんが、施す堆肥の種類等によって
アルカリ化する事もあります。

植物によって好みの酸度というものがあります。
極端な例を出すと、目に良いと言われてサプリメントが売れているブルーベリーは、
PH3,5~4,5位の強い酸性を好みます。
またホウーレンソウは、PH6,5~7,5の弱アルカリを好みます。(PH7が中性)
極端な野菜の例は別にして、最大公約数的に6,5~6,7位の弱酸性に
保つようにしております。
PHが偏ると、肥料の吸収効率が悪くなり、健康な野菜が育たなくなります。
病気にかかりやすくなったり、アブラムシ等の害虫がつきやすくなったりします。

酸性に傾いた場合は、石灰や有機石灰(牡蠣ガラやホタテを粉砕した物)を使います。
有機石灰は、カルシウムが豊富で畑や野菜のためには良いみたいです。
ブルーベリーを植える時やアルカリに傾いた土壌は、未調整のピートモスを使って調整
します。
ピートモスは、PH3,5~4,5の強酸です。
有機栽培の畑は自然に弱酸性を保つと言われていますが、年に一回は診断しておくと
安心です。

次回は、EC(肥料残留値)の話をしたいと思います。

関連記事