ソメイヨシノの花も終わり、八重桜が満開になっています。
もったりとしたボタンの花ような姿で枝につき、時折吹く風にピンクの花が
ひらひらと舞っています。
ひとつ一つの花を見てみると、名前のとおり幾重にも花びらが重なっています。
ソメイヨシノと違い、花よりも先に葉っぱが開き始めるのも特徴です。
さて、ヤエ〇〇という名前がついていても、自然そのままの植物もあります。
その一つがヤエムグラ。
四角い茎に放射状に伸びる葉っぱが特徴です。
NHKの大河ドラマ「天地人」を見ていたら、常盤貴子さん(役名はお船さん)の
桃色の着物の模様にもなっていました。
(*グリーン・ワイズでは、大河ドラマ「天地人」での植物のスタジオディスプレイも
行っています。)

時代劇を見ていると着物や紋章が出てきますが、昔からある植物がどんなモチーフで
使われているのか気になって仕方ありません。
戦国時代、田んぼのまわりにも多いヤエムグラは、今よりもっと身近だったのでしょう。
現在も、畑や田んぼはもちろん、公園や街路樹の植え込みの下でもよく見かけます。
ヤエムグラはハーブとしてはあまり有名ではありませんが、「クリバース」という
名前でも知られているそうです。
服にくっつくほどのザラザラとした茎ですので、手を傷つけないよう手袋をして採集してください。